統合失調症はダウンシフトの夢を見る

統合失調症はのらくら生きたい

止まない雨の中を合羽を着こんで歩いてく

マインドフルネスの効用

あけましておめでとうございます。
皆様が心穏やかに過ごせる年となりますように。

 統合失調症の陽性症状が落ち着いた頃、主治医から、リハビリになるので活字を読むように勧められました。
 新聞は読んでいましたが、他にも読もうと、ダイヤモンドオンライン等のビジネス情報サイトを読むようになりました。いずれは再就職したい、との希望があったからです。
 その頃そう言ったサイトで目にするようになったのが、マインドフルネスに関する記事でした。
 また、メンタルクリニックの待合室にも数冊あり、初心者向けらしき本「はじめてのマインドフルネスー26枚の名画に学ぶ幸せに生きる方法」を通う都度に読むようになりました。

・集中力がアップする
・ストレスが軽減される
・デフォルト・モード・ネットワークの活動を静めて、脳を休める

等の効果が期待できるようでした。
 活字を読んでも集中力が持続できなかった私には、自分に必要だと思えました。
 また、デフォルト・モード・ネットワークを静めるのも、統合失調症の再悪化を予防しないかな、と期待しました。
 デフォルト・モード・ネットワークとは、ぼーっとしている時に活性化する、脳の複数の領域の連携活動です。ぼーっとしている時に色々と思い浮かぶ想念は、この機能によるものだそうです。
 統合失調症の陽性症状は、ひっきりなしに幻聴や妄想が頭の中に浮かんで来て、消耗してしまいます。この時、デフォルト・モード・ネットワークが暴走しているのではないか、と考えました。後にそれらしい記事も見付けています。
(*実際に陽性症状が出ている時は、マインドフルネスに集中できないので効果が期待できないかもしれません。)

脳内ネットワークの過剰な活動が統合失調症の症状に関与している - 理研 | マイナビニュース

 元は仏教の瞑想法でしたが、宗教色を薄めて普及しているようでしたので、安心して取り組みました。

 実際に生活に取り入れているのは、以下の3つです。実行すると、心が落ち着きますし、疲労感が和らぐので続けています。

・呼吸に集中する瞑想
・ボディースキャン(体の各部位に注意を向ける瞑想)
・歩行瞑想(歩行時の感覚や体の動きに集中する瞑想)

 呼吸に集中する瞑想は、マインドフルネスの基本ですが、ちょっとした隙間時間に実行しています。コマンドを投げてレスポンスがあるまでの1~2分間とか。
 本来は少しずつ集中する時間を長めていくらしいのですが、いかんせん集中力がありませんので、短時間しか出来ないでいます。それでも心が静まりますし、疲れが和らぐ気がします。

 ボディースキャンは、もう少し時間が取れる、寝る前や休日に目が覚めた時に実施しています。こちらは集中しやすいので、30分位かけています。寝る前だと途中で寝落ちしていますが。

 歩行瞑想は、会社からの帰宅時に実施しています。暗くなると周囲の景色を眺める訳に行きませんから、うってつけです。それに、オンタイムとオフタイムの切り替えに丁度いいです。

 集中力はある程度ですが、アップしているような気がします。本を一冊読み通せるようになりましたし、ビジネス情報サイトの長めの記事も読めるようになりました(難しくなければ)

 上記の本では、バスを待つ間に周囲に集中するシーンが出てきますが、これも実践しています。田舎でバスの本数が少ないので、待ち時間は結構ありますが、スマホに頼らずとも、退屈せずにバスの到着を待てます。

 瞑想中に何か思い浮かんだら、その事を否定も肯定もせず、それ以上追いかけもしないようにします。これを繰り返しているお陰でしょうか。最近、執着心が薄れてきたように思うのです。節約生活にも相性がいいように思います。

 マインドフルネスには、ありのままをありのままに受け止める、と言うテーマがあります。人生をそのように生きられたらいいな、と自分の人生のテーマになりつつあります。穏やかにしなやかに、そのように生きていきたいと思います。