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デフォルトモードネットワーク(略してDMN)とは、集中していない時に活性化する、脳の複数の場所にまたがる活動です。
脳が消費するエネルギーの60~80%は、この活動が消費するそうです。大食いですね。
何をしているのかと言うと、集中している時には届かない記憶に手を伸ばしたり、情報を統合したり、未来の行動の計画を立てたりしているのだそうです。
お風呂に入ってぼーっとしている時や、散歩している時などに閃くのは、DMNの働きによるそうです。
このDMNが、統合失調症においては過剰に活動している可能性を、理化学研究所が公表していました。
↑のリンクでは、通常のマウスと統合失調症状態にしたマウスに迷路を走らせ、脳を観測して比較しています。
通常のマウスは迷路を走り終えた休息時に、海馬と言う記憶をつかさどる場所が、迷路を走った順に対応して活性化したそうです。
ところが統合失調症マウスは、順番が再現されずむしろ場所にかかわる全部が過剰に高いレベルで活性化したそうです。
海馬はDMNに含まれており、この事からDMNが過剰に活動している可能性があるとしています。
DMNが過剰に活動している事で、考えがまとまらない、幻覚や妄想があらわれる、ものごとを計画できないと言う、統合失調症の症状の一因になっているのではないか、と提示しています。
ここからは私の想像です。
過剰にDMNが活動する事で、余計な情報が統合されて妄想が生まれたり、ひらめきが乱発されて思考が邪魔されたりするのではないでしょうか?
また、注意散漫な時に幻聴が盛んに聞こえてきたりするのも、DMNの活動が活発化している影響と考えると、納得がいくように思います。
(とは言え、DMNと幻聴の関係をネットで検索しても、なかなか見つかりませんが。)
陽性症状が終わった後の過度の疲労感も、ただでさえ大食いのDMNが過剰に活動したためと考えると、腑に落ちます。
マインドフルネスにはDMNの活動を抑制する効果があるとの事で、私は取り組んでいます。
ただ、実際に陽性症状が起きてしまったら、何かに集中するのは難しいでしょうから、マインドフルネス瞑想は出来なさそうですね。
再発予防と言う位置付けで、続けていこうと思います。