統合失調症はダウンシフトの夢を見る

統合失調症はのらくら生きたい

止まない雨の中を合羽を着こんで歩いてく

ホワイトデーでした

ご訪問頂きありがとうございます。

お昼休みに休憩室に向かう途中、出かける推し同僚さんにばったり会いました。
挨拶すると「お返しを持って来たので帰りに渡します」との事。
今年はご不幸があったのでいいですよと伝えてあったので、もう無いものと思っていただけに喜びもひとしおです。
胸がいっぱいで、はい、としか答えられませんでした。

業務時間終了後。
残業確定ですが無理やり用事を作って推し同僚さんの居るフロアへ向かいました。
用事を片付けながら推し同僚さんと目線で合図。
いつもの人気の少ない通路で待つこと数分。
推し同僚さんがやって来ました。
「毎年ありがとうございました。」
と笑顔で紙袋を渡してくれました。
私は大変な中ありがとうございます、とお礼を言って受け取りました。今回は噛みませんでした。

仕事に戻ってふとした瞬間、毎年ありがとうございましたって過去形だな。
過去形。
なんだかこれが最後みたい。
そう思ったら最後。
もう来年はチョコを渡さないでって手紙が中に入っているかも。
嫌われたのかも。
最後って事は転職するのかも。
お別れの手紙が入っているかも。
などなど妄想が広がっていきます。
統合失調症のなせる業でしょうか。
どんどん悲しくなりました。
とは言え生きる意味を見失う程でも仕事が手に着かないほどでもありません。
程良い距離感を保てているからでしょう。

仕事を続けている内に、推し同僚さんとのかかわりで予感が当たった試しがないなと気が付きました。
なら今度の悪い予感も当たらないなと気が楽になりました。

やっと仕事が終わり更衣室で紙袋を開けました。
お菓子の詰め合わせが一つ。
手紙はありませんでした。
例年どうり。
お別れ・お断りの手紙が無くてほっとしました。
お菓子は地元のパティスリーのもので、昨年のホワイトデーと同じです。
去年頂いた詰め合わせの中にマドレーヌが入っていたのですが、これまでの人生の中で一番美味しかったのでそれを推し同僚さんに伝えていたのでした。
覚えててくれたのかな?
たまたまかな?
でもいいのです。
帰宅して早速頂きました。
去年とは違うラインナップで、またまた香り豊かで美味しかったです。

翌日も推し同僚さんは元気に仕事していて、いつも目が合うポイントで目が合ってにこっとしてくれました。
業務時間終了後も元気に残業していました。
ほらね、悪い予感当たらなかったでしょ、と自分で自分を笑いました。

まだ美味しかった事を伝えていないのですが、機会を見つけて絶対に伝えようと思います。