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父のリハパンデビュー

ご訪問頂きありがとうございます。

父はこれまで白ブリーフに尿取りパッドで生活していました。
それでも時々パンツを汚してしまい、そう言う時はお風呂に入る時に自分で洗面器に入れてちょっぴりのお水に浸していました。
翌朝に私が気付いてお水を足して洗剤を入れて漬け置き。
後に母がざっと手洗いして父の他の洗濯物と洗うと言うルーティンでした。

それが最近は毎日パンツを汚すようになり、時には大も付いているようになりました。
母は大が付いていると洗いたくないと言って捨ててしまいます。
最近はパンツを買い足す頻度も上がって来ました。
また、お風呂上りにパンツを交換しているのに、朝に父の寝室の前にパンツが落ちている事もありました。
夜の間に汚してそこに置いているようでした。

尿取りパッドは34cm長を使っているのですが小さいのかな?
そう思ってドラッグストアで眺めると、普通の下着に装着するタイプは34cmが最大の模様。
それ以上になると、紙パンツ用のパッドになる事が分かりました。
紙パンツ用だと固定する両面テープが小さいので、布パンツから結局ずれる恐れがあります。
どうしたものかなと悩んでいました。

さらには父は尿取りパッドをなかなか交換してくれません。
そこで最近は父がお風呂に入った後に脱いだ服を漁って、汚れた尿取りパッドを捜索。
発見次第、新しい尿取りパッドと交換するようにしていました。

金曜日の夜に尿取りパッドを捜索していると、ぷーん。
脱いだ服の横にある開放型のゴミ箱から臭います。
中を見ると、派手に茶色くなったパンツと尿取りパッドが丸めて捨てられていました。
うわー
思わず声を上げると母が見に来て、
「嫌!もう施設にやる!」
と言い出しました。
本人が嫌がってるのに入れられないよと言いましたが、認知症の人を入れているじゃない、と言います。
ブログを拝読しているまーきちさんのお父上が、施設に入れられたらご飯を食べなくなった事を思い出し、その話をしました。
すると母は、じゃあどうすればいいのよ、とふてくされます。
紙パンツにしよう。ちょっと高くつくけど。と提案すると、
そうね、そうしようと同意してくれました。

問題は父をどう説得するかです。
父は昭和一桁生まれです。
勿体ないが口癖です。
尿取りパッドを交換しない父が、紙パンツを使い捨てる事に同意するでしょうか?

翌土曜日。
朝食を終えてカフェインレスコーヒーを飲み一息ついた父に声を掛けました。
最近はパンツを汚す事が増えたね。
ママは洗濯が大変だって言ってるよ。
金曜日は汚れすぎて自分で捨てていたね。
布のパンツを捨てると高いから、紙のパンツにしない?それなら安くて済むよ。
紙のパンツにいつものパッドを付ければ、紙のパンツもすぐには汚れないしね。
と説明しました。
すると、
うん、分かった。
素直に頷くではないですか。
パンツを汚す自分にがっかりしていたのかもしれません。
すかさず今日買ってくるね、と言うと、頼むと答えました。
あっさりすぎて拍子抜けしました。

早速ドラッグストアに行ってみました。
いつもの尿取りパッドが並ぶコーナーとは別に、リハビリパンツとそれ専用パッドのコーナーがありました。
色々なメーカーから出ていました。
価格を比べると、ドラッグストアのプライベートブランド商品が一番安いようです。
そのブランドのリハパンには、介護されながら歩ける人と目安が書いてあります。
父は一人で歩けますが、最近はゆっくりになってるのでこんなもんでしょう。
専用パッドには一人で歩ける人と目安が書いてあります。まあこれでいいでしょう。
手に取ったものの、この組み合わせで合っているのか自信がありませんでした。
店員さんを探して、この組み合わせで良いか聞いてみました。
店員さんは一人で歩けるならこちらもありますよ、布パンツに付けるパッドを勧めてくれましたが、後ろを汚してしまうと言うと、やはりこっちですねとの事でした。
紙パンツとパッドを合わせて約3千円、30枚ほど入っています。
月3千円程度。1万円ぐらいかかってしまうかと思ったのに、助かりました。

普段の買い出し用の大きいリュックを背負って来ていたのですが、紙パンツのパッケージは入りませんでした。
リュックにはパッドを入れて紙パンツは手に提げて帰りました。
そんなに重くないと思いましたが、途中から手が痛くなりました。
店内アナウンスで大人用オムツは5箱まで配達しますと流れていました。
紙パンツとパッドも対象かな?
配達対象なら次回からお願いしようと思いました。
念のため、楽天市場とヨドバシドットコムでリハビリパンツを検索してみました。
やはりドラッグストアのPB商品の方が安かったです。

その晩。
お風呂に入る前にパジャマをストーブの前において自分も暖まっている父に、紙パンツにパッドを付けて見せました。
今日買ってきたから、これを履いてね、とお願いしました。
うん、分かった。素直に頷いてくれました。
助かった。

今朝、父を起こしに行った際に紙パンツはきつくなかったか聞いてみました。
父は布パンツはSサイズだったので、紙パンツもSサイズにしたのです。
大丈夫だと言うので、安心しました。

スムーズにリハパンデビュー出来て良かったです。