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父のコロナワクチン接種に付き添いながら思った事

ご訪問頂きありがとうございます。

今週の父は特にごねるでもなくデイサービスに行きました。
デイでは植物園への外出レクリエーションを企画していて、私は市内のどこかに行くのだと思っていました。
仕事が終わって帰宅して父にどこに行ったのか聞くと、市外の地名を答えました。
え、そんな遠くまで?!
とても良かったそうで、○○(施設の名前)の皆さんに感謝だ、と喜んでいました。
しめしめ。これに味を覚えて、施設は楽しいと認識ができるといいのですが。
それにしても遠くまで連れて行ってくれるとは、施設に感謝です。
運転できない私には、とても連れて行けない植物園でしたから。

昨日は父の6回目ワクチン接種でした。
驚いた事に、父が自分で予約していたのです。
会場は中心市街地の商業施設です。
会場まで一人でたどり着けるのか、帰りのバスを間違えずに乗れるのか心配だったので付き添う事にしました。
夕方からの接種ですが、実は私は午前中に中心市街地のメンタルクリニックの受診日でした。
二度手間ですが仕方ありません。
メンタルクリニックには自転車で行ってバス代を浮かせました。

夕方。
バス時刻の10分前に家を出ました。
以前より父は歩くのが遅くなっていました。
左足の付け根を押さえています。
整形外科には通っているのですが、一向に良くなる傾向はありません。
杖を買おうか?と聞いてみましたが、いらない、との事でした。

バスにはICカードで乗るので、父に説明しながら乗り込みました。
ICカードをここにタッチするんだよ、と指差しするとゆっくりタッチしてくれました。
下りる時も同様。
多分、帰りには忘れてそうな感じです。
やっぱり付き添って良かった。

会場に着くと、思っていたより混雑していました。
冬はこんなに混んでいなかったんですけどね。
案内のスタッフがてきぱき案内してくれました。
書類は全部私が記入して私が持参していました。
事前に準備している時に保険証はどこ?と父に聞くと、保険証?と首を傾げるので、捜索の末、発見しました。
やはり付き添って良かった。

設置された椅子1列ごとに案内されていきました。
空いた椅子にアルコールらしき液体を連続噴射して消毒しているのが印象的でした。
あれなら手も楽ですね。

受付の時も問診の時も2週間以内にワクチンを接種したか聞かれましたが、父は「さあ?」と首を傾げるだけなので、私が代わりに受けていない事を答えました。
やっぱり付き添って良かった。

会場内はお年寄りだらけでした。
一人でしゃきっとしている人達や、夫婦らしき二人連れがほとんどでした。
父ぐらいのよぼよぼ加減の人は、あまり見かけませんでした。
そう言えば係長のお父さんは施設で受けると言っていました。
90代だと施設に入っていて、そちらで受ける人が多いのでしょうか。
いずれにしろ、もう付き添い無しではいられない年齢だな、と改めて認識しました。
私がこの年になったらどうしよう?
かかりつけ医で受けられるなら、何とかなるかな、と思います。
もし集団接種会場になったら?
民間の外出付き添いサービスを頼むのかな?

接種後の待機時間にぼんやり会場を見回していました。
ほとんどが白髪交じりです。
ただ一人、高齢女性で髪を鮮やかなオレンジブラウンに染めている人がいました。
かっこいい!
リタイア後はグレイヘアにして手間とお金をケチろうと思っていたのですが。
それを見たら、ヘナ100%でオレンジか、ヘナダークブラウンとヘナ100%をブレンドしてオレンジブラウンに染めるのもかっこいいなと思いました。
そのぐらいのお洒落してもいいじゃないか、と自分に言い訳しています。

帰りのバスは行きと違う路線に乗りました。
バスの本数が少ないので、早く来たものに乗るとそうなったのです。
行きの路線は比較的新しく、家からは一番近いバス停になります。
帰りの路線は古くからある路線で、子供の頃に良く乗りました。
相変らずICカードをタッチする場所を指さして父に教えました。
懐かしいバス停で降りると、父は自然と家に向かいます。
一度も迷わずに家までたどり着きました。
古い記憶は失われない物なんですね。
しかし時代はどんどん新しく変わっていく。
両親には私が付いていますが、私の老後は誰もいません。
なるべく時代について行けるように頑張らないとな、と思いました。