統合失調症はダウンシフトの夢を見る

統合失調症はのらくら生きたい

止まない雨の中を合羽を着こんで歩いてく

『プロジェクト・ヘイル・メアリー』を読み終えました

ご訪問頂きありがとうございます。

映画『オデッセイ』の原作者、アンディ・ウィアーの長編作品です。
元々SFは好きですが、社会人になってからはおっくうになって遠ざかっていました。
しかしブログを拝読している九条さんが紹介していた上、Amazonで半額になっていた時に思わずポチってしまっていました。

以来、時間のある時にちょびちょびと読み進めていました。
統合失調症で理解力が落ちているので所々難しくて理解できませんでしたし、構造も脳裏に思い浮かべる事は出来ませんでした。
それでも読み進めてしまう程に面白かったです。

冒頭主人公が目を覚ますと、記憶喪失になっていました。
室内には身の回りの世話をするロボットアームと死体が二つ。
自分の名前も思い出せない主人公の悪戦苦闘が始まります。
自分は誰なのか。
ここはどこなのか。
なぜここに居るのか。
死体は誰なのか、なぜ死んだのか。
謎に包まれたまま主人公は模索を始めます。
時折中途半端に記憶が蘇るのですが、中途半端なのでとにかく読み進めたくなる。
やがて主人公が理科の教師で、そこは宇宙船の中で、地球は危機的状況と言う事が判明します。
そこから主人公がどうなって行くのか、地球の命運はどうなるのか、気になってしょうがなくなります。
序盤が過ぎると次から次へとイベントやアクシデントが発生し、ハラハラさせられてもう止まらなくなります。
一安心できる状態になってもすぐにアクシデントが発生する。とにかく気が休まりません。
こんな感じでついつい読んでしまう、素晴らしいストーリーテリングでした。

最後に一つだけ疑問符が残るのですが、それはきっと、読者に想像の余地を残すと言う著者からのプレゼントなのでしょう。

映画化もされるそうですよ。
映画『オデッセイ』が面白かった人にはお勧めです。