統合失調症はダウンシフトの夢を見る

統合失調症はのらくら生きたい

止まない雨の中を合羽を着こんで歩いてく

父、老人ホームに入居する

ご訪問頂きありがとうございます。

月曜日。
午後3時から父と施設の面談の予定でした。
前の週の土曜日に面会に行った時に看護師さんに立ち会わなくて良いか聞いてもらっていたのですが。
月曜の午後一で病院から電話がありました。
やはり立ち会ってほしいとの事でした。
慌てて仕事を調整して10分前に駆け付けました。
病院の退院後相談員さんが出迎えてくれて、担当医の方からリハビリ施設に移る必要性を伝えても、家に帰りたいと言ったそうです。
あああ。
権威に頼ってもダメか。
施設のスタッフさんは既に到着しているとの事でした。
父の病室に入ると、施設の相談員さんとケアマネさんともう一人の計3名がいました。
父は知らない人ばかりで萎縮してそうでしたので、枕元に椅子を引き寄せて座りました。
そして、先生から聞いたけど家に帰るにはまだリハビリが必要だから、リハビリ施設に入らないといけないよ、と辛抱強く説得しました。
肺炎になってすっかり痩せてしまったからねとも。
何度か繰り返して、ようやく分かった、と同意してくれました。

その後はスタッフさん達と看護師さんとの申し送りに立ち会いました。
ところどころ家での習慣を補足するぐらいで、もっぱら聞くだけでしたが、病院での生活が分かって良かったです。
食事はやはりとろみ食で、普通食は無理だそうです。
夕方そわそわするのでもらっているお薬は継続。
夜中にトイレに起き出した時にふらつくとの事で、睡眠薬の処方を求められました。
やはり転倒が怖いですから当然でしょう。
意外な事に歩行リハビリは毎日やっていたようで、多い時では100m歩いていたそうです。
施設でのリハビリは週2回、レクリエーションは週3回だそうです。
まあ毎日リハビリで鍛えすぎると、もう家に帰れる!と言い出すでしょうからこのぐらいで良いと思いました。

退院日いつにしますか?と施設の方から聞かれてびっくりしました。
これから審査とかすると思ったのですが、病院から今週中退院と連絡が行っていたのでしょう、受け入れてもらえる事になってラッキーでした。
9日に兄が車を出せると言っていたのでその日に退院&入居にしてもらいました。

それからは目が回るような忙しさでした。
兄には印鑑と印鑑証明を持ってくるよう念を押して。
防炎カーテンをお急ぎ便で発注して。
机は私が一人暮らしで使っていた折り畳みテーブルを。
同プラスチックのケースを連結して簡易棚へ。
椅子は私が実家で昔使っていたものを。
足りない物を仕事帰りにドラッグストアや百均で購入。
服やタオルには母が名前を書いてくれました。
母が使っていたクローゼットに入りそうな衣装ケースをもらって衣服を詰め込んで、中に何が入っているかラベル貼り。

世帯分離しようか考えましたが、母と世帯が離れると介護保険が3割負担になりそうなのでやめておきました。

8日に帰省してきた兄に9日は、午前の内に契約と搬入を済ませ、午後に病院の清算と施設スタッフさんに父を引き渡して、それから車で施設へGOと言うスケジュールを話しました。
そこで洗面周りに収納が無かったような気がしてきました。
パンフレットの写真を見ても無さそうです。
午前中にホームセンターに寄ってスリムワゴンとか買う事にしました。

9日の朝は書類と印鑑をそろえて、軽自動車の後ろ半分に無理やり荷物を全部積み込んで出発。
施設の駐車場に車を止め、徒歩圏内のホムセンで組み立て簡単をうたっているスリムワゴンを購入して持って行きました。
台車2台を借りて2往復で全部荷物を運びこみました。
設営は後回しにして、契約に取り掛かりました。
施設の相談員さんから契約に伴い詳細な説明があり、兄にも聞いてもらえて良かったです。
沢山父の名前と私の名前と兄の名前を書きました。今までの人生で無かったぐらいです。
判子も沢山押しました。
延命をどうするかと言う書類もありましたが、署名だけして空欄で出す家庭も多いと聞き、それにならいました。
それから部屋に戻って荷物を設営。
スリムワゴンを組み立てようとしたら、プラスチックタイで縛られていてはさみが無い事に気が付きました。
後で持ってこようと言ったら、兄が爪切りでいいよと言われました。
爪切りもありません。
後で持ってくることにしました。

帰宅して昼食後、病院に出発しました。
母はお腹を壊したので、兄夫婦と私で出かけました。
事前に同僚達から、あの病院は会計がものすごく混むと脅されていたので13時には出発。
お迎えは14時半。
精神科病棟に行き、兄夫婦は父の部屋へ、
私は請求書を受け取って会計に行くと、誰も並んでいません。
カードで払って13時半。
あらら。だいぶ時間が空いたよ。
でも父がごねて説得に時間がかかるかも。
精神科病棟に戻ると、ロビーに兄夫婦と父が座っていました。
もう一度、家に帰るためのリハビリ施設に行くんだよと言うと、父はもう体は平気だぞと自己流体操を始めました。
確かにぴんぴんしています。でも嫌がるという感じではありませんでした。
そうして14時半に施設の人が車椅子を持って来ました。
看護師さんから施設のスタッフさんに引継ぎが行われ、父を車椅子に座らせて施設の車へ。
大人しく車に乗ってくれました。

父を見送って私たちは車で施設へ。
父は部屋で大人しくベッドに腰かけていました。
兄は爪切りでスリムワゴンのプラスチックタイを切って組み立て。
その後父は、その爪切りで爪を切ろうとしました。
力が入らず切れませんでした。
そこですかさず、リハビリで力を付けようね、ラジオ体操もしっかりやろうねと言うと、素直にうんと言いました。

その日から毎日、兄が車を出してくれるので面会に行っています。
大人しくしているようですが、たまに外に出ようとするらしいです。
夜は睡眠薬でぐっすり眠っているようです。
早くに馴染んでくれるといいな。