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老人ホームの父の面会に行ってきました。
エレベーターで上がると、正面の食堂の窓際に父が居ました。
体操しながら外を眺めていました。
声をかけて近寄ると、ここに座ろうと自分の席に案内してくれました。
母を座らせて、私は部屋の備品が足りているか見に行きました。
トイレットペーパーなどは足りていますが、シーツと床に大がこぼれていました。
慌ててトイレクリーナーで床を拭いて、職員さんにシーツの交換をお願いして、防水シーツを準備しました。
食堂の父の元に戻ってくんくんしましたが、臭いません。
服にはついてないみたいでした。
食堂には書道が張り出されていました。
そう言えば今週は、自主参加の書道レクリエーションがあったはず。
父の作品も張り出されていました。
元から悪筆な上、認知症なので崩れています。
でも、積極的に参加した事が嬉しかったです。
お前の宿はどこだっけ?と父に聞かれました。
何の事か分からずにきょとんとしていると、母が「田舎に帰って一緒に暮らしているのよ」とフォローしてくれました。
どうやら私がまだ都会で暮らしていると思ったらしいです。
9年ほど時間が巻き戻っているようですね。
これからどんどん巻き戻るのでしょうか。
母が部屋を見たいと言うので部屋へ移動しました。
先ほど見た時は気が付かなかったのですが、机の上に本が数冊置いてありました。
食堂の隅にある本棚から借りてきたようです。
以前に、ここから本を借りて読んだら?と勧めた時は「新しい知識を求めるつもりはない」などと言って断られたものですが。
今は知識欲が芽生えたようですね。
書道と言い本と言い、意欲的になっているようでほっとしました。
本を断られた時は、うつ気味なのかと心配しましたが解消されました。
相変らず窓から我が家が見える、うちの車が見えると言っていますが(車は無いのに)、帰りたいとは言いませんでした。
親を施設に入れている同僚たちから、1ヶ月もすれば帰りたいと言わなくなるよと聞いていましたが、本当にそうでした。
安心です。
母もほっとしたと言っています。
アルツハイマーと知ってがっくりきていましたが、アルツハイマーの進行は緩やかみたいですね。
少しずつ今より進行していくのでしょうが、大らかに受け止めて行こうと思います。