統合失調症はダウンシフトの夢を見る

統合失調症はのらくら生きたい

止まない雨の中を合羽を着こんで歩いてく

認識の甘さを思い知った

ご訪問頂きありがとうございます。

都会で働いていた時に知り合った友人からメッセンジャーが来ました。
彼女とは同じ企業で同じ派遣、同じ業務でした。
お互いブラックジョーク好きで馬が合いました。
当時の私たちはEXCELの関数を使ってのデータ処理メインと言う仕事をしていましたが、スキルアップした方がいいよね、と話し合っていました。
その職場の業務は大量のデータを処理しなければならず、それならEXCELVBA勉強した方がいいよね、と互いに励ましあいながら勉強したものです。
VBAで処理できるようになると、手すきの時間が生まれました。
そこで今度はACCESSVBA勉強しようかとなり、業務をちゃっちゃと片付けては勉強していました。

その現場の業務が終わっても彼女との友情は続き、私が田舎に戻ってからはFacebookメインでやりとりが続いていました。

その彼女からメッセンジャーにコール(メッセンジャーの音声通話機能)してもいい?と届いたのです。
何かあったのかな?
そう思ってOKしました。
コールがかかってくると彼女のクリアな音声が聞こえて、まずはMetaの技術に驚きました。
それと同時に、スイーツをむさぼりながらおしゃべりに興じた頃を思い出して懐かしくなりました。

そしてどうしたの?とたずねると、いっぱいいっぱいになっちゃったと言いました。
彼女もリモートワークの仕事に転職していました。
初めての言語で、初めてのリーダー職が辛く、重度アルツハイマーの母上の在宅介護との両立も苦しくなってしまったそうです。
芸術系の学校を出ている友人の周りには開発経験のある人がいなくて、私ぐらいしかわかってくれる人がいなくてコールしたそうです。
初めての職場でも大変なのに、初めての言語でも四苦八苦でしょうに、慣れないマネジメントはかなりのストレスでしょう。
夜も母上にご飯を食べさせて寝かしつけて、夜中の12時まで仕事をしているそうで、体力的にも限界だそうです。
リーダー経験のない新入社員にリーダーをさせる会社に、私は疑問を感じました。
プログラマの仕事も気力体力的に辛くなってきたと、彼女は言いました。

今はどこも人手不足だから、リモートワークの仕事も結構あるよ、転職してみたら?と勧めました。
プログラマ以外もあるよと。
彼女も転職が頭に浮かんでいるし、プログラマ以外もいいなと思っていると。
しかしプログラマ以外となると収入が減るので、母を養えないとも言いました。
私は衝撃を受けました。

私は親の生活費や介護費用は親自身が負担するものだと思っていたのです。
父が介護施設に入居してからは、私が光熱費通信費などは負担したものの、母の食費や日用品費は母自身が払う体制でした。
この先の母の介護費用は、父の遺族年金と父の遺産で何とかなる算用です。

友人のお宅は、友人と弟君が社会人になるとご両親は熟年離婚し、母上は友人と弟君と3人で暮らしています。
父上はその後亡くなりましたが、離婚しているので母上は相続できなかったでしょうし、遺族年金も無いでしょう。
専業主婦だったのか収入を抑えたパートだったのかは分かりませんが、国民年金しか無かったとしたら、介護費用を捻出できずに友人と弟君が出していたのでしょう。
私は世間知らずでした。
世の中のどれだけの子供が親を養っているのでしょう。

その場では結論は出なかったものの、友人は話せて気が楽になったと言ってくれました。
少しでも役に立てて良かったです。
友人の負担が軽くなる道が見つかる事を願っています。