統合失調症はダウンシフトの夢を見る

統合失調症はのらくら生きたい

止まない雨の中を合羽を着こんで歩いてく

入院中の父との会話

ご訪問頂きありがとうございます。

父が入院中退屈しないようにとテレビをレンタルしてあります。
しかし、私や母がテレビを見てるか尋ねると、見ていないと言うのです。
何か本を持ってこようかと聞いても、いらないと言います。
デイサービスではまってるらしい点つなぎ持ってこようかと聞いても、遊んでる暇はないと。
では何をしているのと聞くと、会いたいなあとか考えていると。
うぐっ。
これで人生最後なのかなあ、などとも言います。
違うんだよと言うと、そうかあ、と返事します。

窓から家の玄関がまっすぐ見えると何度も言います。
しかし一度入院してる部屋に入りましたが、家とは反対側に窓があります。
どこか他所のお宅を家と勘違いしているのでしょう。
家に帰りたいんだろうな。
でももう家では看られないよ。限界だよ。
内心で呟きますが、何度も繰り返されると辛くなります。

食事は何を食べてるの?と尋ねると、普通のだと言います。
でも他の話をしていると、普通のご飯が食べたいと言います。
まだゼリーとかなのかな?
でも退院してからも誤嚥を避ける食事になるでしょうから、おかゆとか柔らかい食事になるので、普通の食事にはなれないんだよな。
そう思うと気の毒になりますが、やむを得ないです。

お前たちに迷惑かからないなら家に帰りたいと言います。
今まで私たちの迷惑なんか顧みずに、自分のやりたいようにやり通してきた父、止めても振り払って押し通す父と同一人物かと耳を疑いました。
でももう私たちの手に余るんだよと内心で呟きます。
いたたまれなくなる面会です。