統合失調症はダウンシフトの夢を見る

統合失調症はのらくら生きたい

止まない雨の中を合羽を着こんで歩いてく

親への恨みがどうでも良くなった瞬間

ご訪問頂きありがとうございます。

 今日は有休を消化しています。

 前回少々、母の毒親っぷりを書かせて頂きました。
 それでも母は胃癌で胃を摘出してからは、性格が丸くなりました。
 にもかかわらず、私はすぐには田舎に戻ろうとは思いませんでした。
 派遣とは言え、自分の力で生きていけるようになっていた事もありますが、心のどこかにわだかまりが残っていたのだと思います。

 統合失調症になって働けなくなり、妄想に耐え切れなくなって、やっと田舎に戻る決心が付きました。

 療養して陽性症状が落ち着き始めた頃だと思います。
 何かのきっかけで激高して、母に恨みつらみをまくしたてた事がありました。
 幼い子供がミスるのは当たり前なのに、キチガイ呼ばわりしやがって!どれだけ恐ろしかったと思う!等々。
 怒鳴り続けて、父に止められて我に返ると、母は床に丸くなって泣きべそかいていました。あたしやってない、やってない、と繰り返しながら。
 その姿は、非力でみじめな只の老人に過ぎませんでした。
 私が恐れてきた母はもう居ないんだ。
 もう直80歳だから、真面目に覚えていないんだ。
 拍子抜けしてしまいました。毒気が抜かれた、と言うのでしょうか。
 母に受けた仕打ちが、どうでも良くなりました。不思議な瞬間です。

 以来、多分普通の家庭のようになりました。きっと普通の家庭ってこうなんだろうな、と言う感じです。

 とは言え、今毒親に苦しんでいる人には、逃げていいし見捨てていい、と伝えたいです。
 毒親とは、子供の心をすり潰す存在ですから。
 もし責める人がいたら、責める人の方が心が狭いのです。