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ある日の情シスにて。
内線電話が鳴り、出ると、バックオフィスのA子さんからでした。
共用パソコンが遅すぎてアプリが起動しない、再起動しても遅くてアプリが起動しない、と言います。
共用パソコンは限られた用途でしか使わないので、そんなに重くならないはずなんだけどな。
そう思いながらも、出動しました。
共用パソコンに辿り着くと、まずはタスクマネージャーを起動します。これはすぐ起動しました。
パフォーマンスのタブを開くと、メモリもCPUも使用率は低いです。
パソコン全体が遅い状態ではなさそうです。
A子さんに聞いて、対象のアプリをダブルクリック。
すぐに起動しました。
A子さんは「私がやると反応しないのに!」と絶句しました。
A子さんは、目的にそぐわない事をしては「システムがおかしい」と内線してくる人なので、今度も何か見当違いな事をしたのかも、と思いました。
「再起動直後はパソコンも忙しいから、少し時間をおいてから試してください。」
とだけ告げて、情シスに戻りました。
しばらくして、また内線が鳴りました。
今度は係長が出てくれました。
またA子さんが、今度は別のアプリが起動しない、と言って来たそうです。
係長が出動してくれました。
程なくして、係長が戻って来ました。
係長がダブルクリックすると、すぐに起動したそうです。
「A子さんの力が弱くて、ダブルクリックが認識されないんですかね?」
と、係長は首を傾げました。
A子さんは60代の細身なので、そう思ったのかもしれません。
その言葉がヒントになりました。
まずは自分のパソコンのコントロールパネルを開き、「マウス」を開きます。
「ダブルクリックの速度」を確認すると、真ん中から少しだけ右寄りの設定です。
このパソコンの導入以来、ここはいじっていないので、これが初期設定のはずです。
共用パソコンで「ダブルクリックの速度」を確認すると、一番右側の一番早い設定になっていました。誰かいじったな?
恐らくは、A子さんのダブルクリックのスピードがゆっくりで、認識されなかったのでしょう。
真ん中から少しだけ左寄りの設定にしておきました。
その後はA子さんから、共用パソコンのアプリが起動しないとは言われていないので、設定が上手くいったと思います。
共用パソコンでダブルクリックに反応しない場合は、念のため「ダブルクリックの速度」も確認してみるといいかもしれませんね。